白内障の手術は完全ではありません…。一方、目薬は進化しています!
白内障は基本的には手術で治療します。
白内障の手術は年間140万件ほど行われており、その成功率は99.8%とかなり安全な手術と言えます。
しかし、手術自体は成功しても、視力が思ったほど改善しない、とうったえる患者さんは少なくないようです。
中には、術後の結果に関して手術をした医師とトラブルになるケースもあります。
安全と言われている白内障の手術も、完全ではありません。リスクは必ずあります。
また、手術をしたくてもできない方もいます。
高齢で体力が弱かったり、認知症などでじっとしていられない方は手術をすることが難しい場合があります。
白内障は放っておけば治ることはなく、手術しなければ病状は進行していつかは失明してしまいます。
では、様々な理由から白内障の手術をしたくない、あるいはできない、という方は失明するしかないのでしょうか?
以前ならそうだったかもしれませんが、最近「クララスティル」という白内障の治療目薬が登場しました。
日本では馴染みがありませんが、欧米では広く使われている目薬です(日本でも特許出願中です)。
臨床試験では90%の患者に視力の回復が見られ、41.5%に水晶体の透過性の作用が認められています。
クララスティルは最近、日本でも少しづつ普及しており、ネット上に感想が見受けられるようになりました。
その一部を紹介します。
●手術に踏み切れなかったので使ってますが、徐々に見えるようになってきました。
●霞んでいたのが少し晴れてきました。
●眩しさが軽減してきました。
●軽い白内障になったので使っていますが、少し効果はあると思います。
●使い始めて1ヶ月ですが、まだ効果を感じません。
●2ヶ月ほどで、見え方が良くなってきました。
●はっきり効果は分かりませんが、進行は止まっていると思います。
●愛犬が高齢で手術が不可能なので使っていますが、少し目が黒くなってきました。
<まとめ>
ネット上の口コミを見る限り、劇的な効果を感じた方はあまりいないようです。
少し効果を感じた、病状の進行が止まったなどの口コミが多かったです。
一方、副作用に関する口コミはほとんど見られませんでした。
また、クララスティルは犬の白内障の治療にも使われています(クララスティルは人・犬の両用です)。
犬の白内障手術は人間よりも難しく、費用も高額になるので、手術以外の選択肢としてクララスティルを選ぶ飼い主さんも増えているようです。
クララスティルで完全に白内障が治る、というわけではないようですが、何もしないよりかはよいと思います。
手術をしたくない、できない、という方は一度試してみてはいかがでしょうか?
クララスティルの価格。最安値は?
クララスティルは病院で処方してもらえないので通販で購入する必要があります。
現在、クララスティルを販売しているネットショップはいくつが存在しますが、最安値はオランダ屋です(なお、オランダ屋は送料無料です。消費税もかかりません)。
<参考>クララスティル1本の価格
A社:6,400円(2本で12,800円)
B社:4,900円
C社:3,000円
オランダ屋:2,930円
同じ製品ですが、ここまでの価格差があるのは驚きです。
特に、2本で12,800円という価格はボッタクリだと思います。
なぜクララスティルは白内障に対して有効なのか?
白内障とは眼球の水晶体が酸化して白濁する病気です。
その原因の全てが解明されているわけではありませんが、一因としてカルノシンという体内で合成される酸化防止剤の不足があると言われています。
カルノシンが不足すると水晶体の酸化が進み、目は白濁していきます。
クララスティルの有効成分である「Nアセテルカルノシン」は目に入るとカルノシンに変化し、水晶体に染み込みます。
それにより、不足していたカルノシンが補充され、白内障が改善すると言われています。
また、白内障の予防やドライアイにも効果的であると言われています。
クララスティルの副作用は?
クララスティルの副作用ですが、販売ページには特に報告されていない、とあります。
しかし、それは本当でしょうか?
ネット上でクララスティルの副作用について調べてみました。
…
クララスティルの副作用については確固たる情報は集まりませんでした。
なので、クララスティルの副作用はかなり症例が少ないと言えます。
ただし、完全にクララスティルの副作用がないとは言い切れません。
可能性としては、クララスティルに含まれる防腐剤が目にダメージを与えることは考えられます。
ただし、防腐剤はクララスティルだけでなく殆どの目薬に配合されていますし、これは仕方ないリスクだと思います。
なお、薬の組み合わせとしてピレノキシン系目薬(カタリン・カリーユニ・ニットーなど)と一緒に使用すると痒みや充血などの副作用が出る場合があるとされています。
これらの薬は白内障の進行を遅らせる薬として病院で処方されることも多いので、クララスティルを使用する場合は注意が必要です。
クララスティルに偽物は存在するのか?
「極端に安い場合や、ヨーロッパ以外の発送の商品は偽物の可能性が高い」という趣旨の内容があるサイトに書かれてありました。
それは本当でしょうか?
極端に安い商品が偽物、というのはブランド物などを思い浮かべると確かにその通りだと思います。
医薬品であるとバイアグラなどのED治療薬は偽物が多いことで知られています。
それは1錠あたり1000円から2000円もする高価な薬だからです。
ではクララスティルはどうでしょうか?
実はクララスティルはヨーロッパでは普通に売られている目薬です。
値段は10ユーロ(1200円)程度だそうです。
目薬で1200円というのはそれほど高価な商品ではないですし、果たしてそんな商品の偽物をわざわざ作るでしょうか。作ったとしてもあまり儲からないと思います。
なお、クララスティルの最安値はオランダ屋ですが、それでもほかと比べて極端に安いわけではありません。
一方で、2本で1万円以上など、極端に高い店はあります。気をつけるとすればそういうボッタクリ価格で購入しないことだと思います。
次に、ヨーロッパ以外の発送の商品は偽物の可能性が高い、とのことですが、一体どういうことでしょうか。
クララスティルはBruschettini SRLというイタリアの会社が製造販売しています。
ただしイタリアだけでなく、ヨーロッパ各国で製造され、販売されています。
一般的に考えると、それ以外の国から送られてきたクララスティルは偽物じゃないか、ということだと思います。
オランダ屋のクララスティルはシンガポールから発送されてきましたが、ではシンガポールでクララスティルの偽物を製造している、ということでしょうか。
そんな単純な話ではないですよね。シンガポールはアジア地域最大の貿易センターで多くの商品の中継点となっています。
ヨーロッパ産の商品がシンガポールを経由して日本に入ってくることは、別に怪しくも不自然でもありません。
よって、ヨーロッパ以外の発送の商品は偽物の可能性が高い、という話は現実的におかしいと思います。
そもそも、クララスティルの偽物が確認されたという事実を聞いたことがありません。
現段階では、すべて憶測の域にある話です。
あまり真に受けないで、とにかくボッタクリ価格で購入しないようにしましょう。
クララスティルは人用・犬用の区別はあるのか?
クララスティルは人も犬も同じく使えます。
犬は人間よりも白内障になりやすいので、クララスティルの購入者のうち、犬用として購入した人の割合はかなり高いと思われます。
また、一部でドッグクララスティルと称する商品も存在しています。
これは中身は普通のクララスティルと全く同じです。犬向けに何らかの成分が追加で配合されているとかはありません。
単にパッケージに犬のシールが貼り付けられているだけなので、特にドッグクララスティルを購入する必要はありません。
なお、クララスティルは人間と犬以外にも、キツネやウサギなどにも効果があるとされています。
キツネはともかく、ウサギの飼い主さんがクララスティルを購入するケースは少なくないようです。
オランダ屋は信用できるのか?実際に購入してみました。
クララスティルは日本では販売されていないので、通販(個人輸入)で購入するしかありません。
海外製品が、海外から発送されるわけで、ここを不安に思う人もいると思います。
入金したものの商品が届かない、あるいは偽物が送られてくる、などのトラブルが予想されます。
なので、信頼できる業者から購入することが必須となります。
私はこういう海外の医薬品などを購入する時はいつもオランダ屋で購入しています。
何度も注文しましたが、商品が届かなかったり、偽物が送られてきたことはありません。
今回もオランダ屋でクララスティルを注文しました。
注文は慣れているので5分ぐらいで完了しました。
初めての人でも10分ぐらいでできると思います。
注文して1週間後、商品の入った小箱がシンガポールから届きました。配送業者は郵便局です。
中身です。
説明書は外国語ですが、クララスティルの使用方法はオランダ屋の販売ページに書いてあるので問題ありません。
早速使用してみましたが、特に問題はありません。痛いとか痒いとかはないです。使用感は普通の目薬ですね。
今後も無理なく使い続けられると思います。
白内障手術の費用は?
白内障手術の費用ですが、人間の場合、基本的には保険適用なので驚くほど高額にはなりません。
日帰り手術(片目)だと3割負担で5万円前後、1割負担だと2万円前後となります。
入院すると当然費用が増加して、1泊あたり1万円ほどが追加でかかります。
安くて手軽な日帰り手術を選択する人が増えていますが、付添の人が必要だったり、様々な条件もあります。
そのあたりは病院によっても基準が違うので事前に説明があるでしょう。
犬の場合、費用はかなり高額になります。
犬の白内障手術は人間より難しいとされています。
また、日帰り手術はなくて、5日ほど入院するのが普通です。
費用は概ね40万円程度です。
ペット保険をかけていない飼い主さんとしてはかなり重い負担となります。
なので、高齢の犬の場合は手術しないで、目薬だけで対応する場合もあります。
犬の白内障手術の費用は40万円ほどでした(40代/女性)
我が家の黒柴の目が少し白くなっているのに気付いたのは約一年ほど前でした。
5歳を過ぎたのを機に健康診断を受け、先生より様子見と言われた後急激に進行したようです。
いつもお世話になっている病院で見てもらったところ「白内障」と診断され、すぐにネットで眼科のある動物病院を探し診察していただきました。
結果、未熟期ではあるが限りなく成熟期に近い…と。まだ6歳という年齢なので手術を受けることにしました。
手術前に一度お泊り体験をさせ、その後日程を決め手術となりました。
順調に行けば5日間の入院、費用は41万円との事でしたが、実際は4泊5日の入院で40万円でお釣りが来る金額でした。
手術は成功しました。
診察で未熟期と言われていましたが、実際はやはり成熟期だったと言われショックをうけました。
6歳では早いとみんなに言われていたからです。
5日間の入院のおかげで帰宅後に痛みがあるような素振りはありませんでした。
しかし、薬の副作用か水を飲む量が増えオシッコを部屋でしてしまう事が数回ありました。
またエリザベスカラーを一ヶ月はつけていないといけなく、家の階段は自分で登れなくなりました。
お散歩ではオスなのでマーキングのため草むらにガンガン顔を突っ込もうとするので、阻止するのが大変です。
長時間のお散歩は禁止でしたが、ストレスか体力が落ちたのかでむしろ歩く事を嫌がるようになりました。
薬は飲み薬と目薬です。
術後は毎週の通院で、種類と回数は少しづつ減っていきます。
飲み薬は4種類、目薬も4種類で一番回数の多いもので一日4回です。
先生に白内障を完治させる薬はないと言われたので、市販されているサプリ等は試していません。
ただ脂肪分の摂取は減らした方がいいそうなので、新しいドッグフードを探している最中です。
術後の診察で視力は回復したとの結果をもらいましたが、ストレスや興奮で眼圧があがるのは緑内障に繋がるとのことでこの先も注意していかないといけません。
そして手術は左目でしたが、右目も少し白くなってきているので常に注意が必要です。
完治とは言えない状況にありますが、手術を受けたことに後悔はありません。
放置したら緑内障になって眼球摘出、または義眼を選択しなければいけないからです。
人間より短い犬生、大切に守らなければいけないと痛感しました。
リンク集
クララスティル 最安値